これからの時代、真面目に仕事をしている人より遊んでいるやつの方が強いんじゃないか?

かつて人間の仕事はすべて生きていくための仕事でした。
農業、漁業、林業、牧畜など、その仕事は衣食住に直結しており、ほとんどの人間がそれらに関わっていました。

少し古い茨城県のデータですが、100年前の農業従事者の割合は全人口の77%、それから100年後が13%(今はおそらくもっと低い)と考えると、食料を生産する人の割合がこの100年でいかに低下したかがわかります。

しかし、それによって人間の社会が貧しくなったり、人々が飢えているわけではありません。
逆に、人々は「生きていくために必要な仕事」以外の仕事を行う余裕が生まれています。

スポーツ、旅行、外食、テレビ、映画に関わる仕事は今では珍しいものではありませんが、生命活動を維持する観点からすれば不要不急の仕事です。
100年前の人達からすれば、「遊んでいる」と見られても仕方のないことでしょう。

 

しかし、現代の多くの人は「生きていくために必要な」こととして、これらの仕事に従事しています。

さらに100年後、今のぼくたちにとっての遊びが仕事になっていても何の不思議もありません。
漫画を読むこと、散歩をすること、ゲームをすること、ドライブすること、昼寝すること、これらが「仕事」になることも十分ありえます。
いや、今の時代の速度から考えるとすでに始まっているものもいくつかあることでしょう。すぐ手の届くところにその未来は来ています。

 

人間が作ったAIでまず置き換えられる仕事は、人間がやりたくない仕事です。
人間のために存在する「遊び」はわざわざAIに置き換える必要がありません。

そう考えると真剣に「遊んで」いる人たちや「楽しんで」いる人たちは、これからの時代とても有利なポジションにいます。

ただ、「楽」しているのと「楽しんでいる」のはまったく違うことなので、一生懸命真剣に「楽しむ」必要があるのですが・・・