日本人は気づかない、日本語の難しさ

うちの妻はイラン人です。昨年の10月に日本で暮らし始めて以来、約9ヶ月の間、日本語教室にも通いながらほぼ毎日日本語の勉強をしています。

勉強している中でわからないことがあると、ぼくに質問するのですが、正直答えられないものもかなり多く、言語が話せることと理解していることはまったく違うものだと改めて感じている日々です。

妻に聞かれて初めて気がついた日本語の難しさ、いくつか挙げてみたいと思います。
日本語に比べれば英語を勉強することのなんと簡単なことか。

 

同義語が多い

「食べる」を指す言葉は、英語だとeat, haveなどがありますが、日本語だと「食べる」「食事する」「口にする」「摂食する」「食(しょく)す」「(食事に)ありつく」「いただく」などがあります。

もちろん英語にも同義語はたくさんあるのですが、日本語のそれはかなり多いように思えます。

これは漢字(熟語)があることが関係しているように思えます。

「おばさん」と「おばあさん」

ぼくたちが英語の発音で苦労しているのと同じように、外国人にとっても難しい日本語の発音があります。

「おばさん」と「おばあさん」の発音の違いが、妻はあまり良くわからないそうです。

ぼくたちにとってはまったく違う発音ですが、どうやら母音を伸ばすこと(ー)によって、意味が変わるという考え方がないように思えます。確かにそのような英単語はすぐに思い浮かびません。

また、「ん」や「っ」の発音も難しいらしいです。

 

助詞

以下の文章の違いを的確に説明することはできるでしょうか?

私は渋谷に行きます。

私は渋谷へ行きます。

 

私が太朗です。

私は太朗です。

どちらもほぼ同じ意味ですが、厳密には違いがあります。

このように状況や前後の文の繋がりによって、最適な助詞を選ぶことは非常に難しいです。何度も繰り返し見聞きして感覚で身につけるしかないのでしょうか?

動詞の活用

買う、という動詞には、
買った、買わない、買わなかった、買います、買える、買え、買おう
など、英語とは比較にならないくらいたくさんの動詞の活用があります。

もちろん、活用のルールはあるのですが、例外も多くて覚える量が半端じゃないです。

こちらのページをみると、これら活用を無意識のうちに理解して使っている自分はすごいなと思います。
https://www.coscom.co.jp/japaneseverb/japaneseverb02-jpk.html

そして、これらを一から理屈で勉強している妻はもっとすごいなと思いました。

 

 

数え方

動物は1ぴき、2ひき、3びき・・・

服は1ちゃく、2ちゃく、3ちゃく・・・

缶ビールは1ぽん、2ほん、3ぼん・・・

ありとあらゆるものに数え方があり、特に規則性はありません。そういうものだとして覚えるしかないようです。

one, two, threeで数えられる英語のなんとありがたいことでしょうか・・・

 

ひらがな、カタカナ、そして漢字

日本語は文字の種類が多すぎます。
妻は、ひらがな、カタカナはなんとか覚えたとして、漢字の学習には絶望を覚えたそうです。

  • 何百、何千という種類がある。
  • しかも、1つの漢字に読み方が複数ある。

ぼくらにとっては当然のことですが、もし自分が他の言語で同じような状況にあったら、その時点でやる気を失います。

しかし、日本で生活する上で漢字を避けて通ることはできません。ぼくたちは恐ろしい言語を使っています。

 

いかがでしたでしょうか。

母国語を習得するという神秘的なメカニズムを実感するとともに、妻を含む日本語を勉強する外国人の皆さんの努力にただただ感服します。

日本語に比べたら、英語くらい話せるようにならないとな。。。